競泳・平泳ぎの渡辺一平選手は2017年の1月、200mで2分6秒67の世界新記録を叩き出しました。
渡辺選手はその前年2016年夏のリオ五輪にも出場していますが、注目される結果は残せませんでした。
記録を出した今回とは何が違っていたのでしょうか?
渡辺一平選手 メダルへの意識
リオでは、準決勝で五輪記録を出してトップ通過を果たしますが、決勝ではタイムを落とし6位に終わっています。
この時の心境を渡辺選手はこう語っています。
他の7人はメダルを「獲る」という気持ちだったと思います。
でも僕はメダルが「獲りたい」だった。
帰国後、競泳に気持ちが向かない時期もありましたが、銀メダルを獲得した先輩・坂井聖人選手の姿を見て、世界記録を出そうと決意します。
それから日々の練習に取り組む気持ちが変わりました。
普段はカラオケや漫画を楽しむ「普通の大学生」ですが、競泳になると目つきが変わります。
北島康介さんは絶対勝つだろうと思われている中で結果を出していました。僕は全然超えていないし、まだまだ見習わないといけない。
五輪の借りは五輪でしか返せないといいますよね。そのためにも、2020年の東京五輪では誰からも勝つと思われる存在となっている中で勝ちたいです。
世界記録もまだまだ出せると思っています。
一度”負け”を経験した逸材の、さらに強くなった姿を東京五輪では見られそうです。
ちなみに、消費カロリーの多さからか、大食漢の水泳選手は多いもの。あのマイケル・フェルプス選手は一日に1万2千キロカロリーを摂取していたとか。
渡辺選手(身長は193cm)も例にもれずよく食べます。
渡辺選手回転寿司は最高で48皿、200ml牛乳なら22本を平らげたこともあります。