小林暁子医師が著書「医者が教える最高の美肌術」で、グルテンフリーについて解説されています。

グルテンフリーは一時期脚光を浴び、海外セレブだけでなく一般の方でも実践者が増えました。
 

 
小林暁子医師はグルテンフリーについてどうお考えなのでしょうか?
 
同書の94~97ページから、一部抜粋して紹介します。
 

医者が教える最高の美肌術
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グルテンフリー ジョコビッチ選手はじめ海外セレブも実践

日本でのグルテンフリーの火付け役はテニスのジョコビッチ選手と言って問題ないでしょう。

「グルテンフリー」という表示を、よく見かけるようになりました。
 
グルテンフリーは、テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手が、自身の肉体改造のためにはじめた食事法です。
 
その方法を綴った書籍は、日本でも大ヒット。また、ミランダ・カーなどのトップモデルたちが実践したことでも話題になりました。
 

ジョコビッチ選手がグルテンフリーを実践したのは、グルテンにアレルギー反応が出るからです。

実は、グルテンについては、まだわからないことも多いのです。
 
グルテンは、小麦などに含まれるたんぱく質の一種。パン、パスタ、ピザ、うどん、天ぷらの衣、パンケーキなどに含まれています。
 
グルテンフリーとは、それらを食べずに、米やそば、肉、魚、野菜、フルーツなどを摂取するという食事法です。
 
(中略)
 
グルテンフリーは、もともとグルテンアレルギーの方のための治療食でした。ジョコビッチ選手も、グルテンにアレルギーをもっていたのです。
 
そばアレルギーの方がそばを避ければ、具合が悪くならないように、グルテンにアレルギーをもった方が、グルテンフリーを実践すれば、体調はよくなります。
 

それでは、アレルギーではない方がグルテンフリーを行うメリットはあるのでしょうか?




日本人にグルテンアレルギーは少ない=グルテンフリーは必要ない

現在ではアレルギーの件を抜きにして「グルテンは体に悪い」という主張を目にします。
 
しかし小林医師は「アレルギーでなければ、グルテンフリーは必要ない」という立場です。

でも、そうではない方がグルテンフリーを無理に選ぶ必要ないように思います。
 
「グルテンが腸に悪影響を及ぼす」「からだの不調を招く」と警鐘を鳴らすドクターたちもいますが、それを真っ向から否定しているドクターたちも多いのです。
 
ましてや「パンを食べたら絶対に健康を害する」などという医学的根拠は、いまのところ、存在しません。
 

日本ではグルテンにアレルギーを発症する方は少ないそうです。

また、日本人のグルテンアレルギーも、若年層にはやや増えてきましたが、それでも欧米人にくらべるとまだ少数。
 
グルテンアレルギーなどの遅延型フードアレルギーは、ひとつのものを集中的に食べることで起きることが多いのですが、日本人は小麦製品だけを主食にしているわけではないからです。
 
つまり、過剰に気にする必要はないということ。

日本人であれば多くの場合、小麦食品を制限しなくてもOKなのです。




グルテンアレルギーが疑われる場合の対処法

少ないとはいえ、グルテンアレルギーかな?と感じた場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
 
小林医師の解説です。

とはいえ、グルテンに関しては、本当にアレルギーをもっている方もいます。どんなものにアレルギーが発生するかは、家族間でも異なります。
 
グルテンアレルギーをもっているかどうか気になる方は、期間を決めて、自分自身でチェックしてみるといいと思います。
 
2週間ほどグルテン(小麦製品)を絶ってみて、体調がよくなるようであれば、アレルギーをもっている可能性があります。グルテンフリー生活を続けてみてもいいかもしれません。
 
なお、グルテンアレルギー(グルテン不耐性やグルテン過敏症)は、一部の医療機関で検査が可能です。
 
現在のところ、保険適用外のため自費診療となりますが、これらの検査を受けて、医師のアドバイスを聞いてもよいでしょう。
 

グルテンフリーに関しては、サッカー日本代表の長友佑都選手の見解を別コンテンツで紹介しています。
 
お時間があったらご覧ください。