マラソンのレース前にどんなウォーミングアップを行うかは、選手それぞれでかなり違いがあるのではないでしょうか。
レース経験を積むにつれて「このやり方が自分には合っている」と感じる方法が各自で確立されていきます。
なので「これがベスト」と一概に決めることはできませんが、専門家が勧めるウォームアップ法を参考にするのは、より効果の高いウォームアップを行う助けになるはずです。
北海道大学の瀧澤一騎准教授は、
「短くスパッと」が効率的なウォームアップ
とされています。
大学の陸上競技部やアミノバリューランニングクラブの市民ランナーなどを多数指導してきた瀧澤准教授は、あることに気づきました。
大半の人が「ゆっくり長く体を動かして」ウォームアップをしています。
効果がないわけではありませんが、ウォームアップに時間をかけすぎるとレースで必要なエネルギーまで使ってしまうことがあります。
特に寒い時期のレースでは、「身体を冷やさないように」とジョグや体操などで1時間近く身体を動かし続けている人も見られますが、これは非効率。
(雑誌「ランナーズ」2013年2月号35ページを参考にしました)
ウォームアップとはいえ活動しているわけですから、身体を動かせば動かすほど”消耗”するのは道理です。
「時間をかけるウォームアップのほうが自分に合っている」という場合はそれでOKですが、他のやり方を試したいという方は短めのウォームアップメニューも検討してみてはいかがでしょうか。