「プロ野球守備・走塁バイブル」で、吉田裕太捕手がキャッチャーの捕球のコツを解説されています。

同書の32ページから一部を抜粋して紹介します。
 
※所属チームなどは同書発行時点のものです
 
(このコンテンツは「プロ野球守備・走塁バイブル」(Amazon・PR)32ページを参考にしています)

焦らない・下から上に捕りにいく

吉田捕手は、まず「焦らないこと」を強調しています。

捕手は一人だけ向いている方向が違います。打者はもちろん、走者の動きも見ることができます。
 
だからといって、相手の動きにつられて焦ってはいけない。
 
ミスが失点につながりやすいポジションなので、落ち着いてていねいにプレーすることが重要です。
 
例えばバントなどの処理。ほとんどの場合が球に勢いのない状態で、捕球するまえに投げる方向を向いてしまうと、捕球ミスにつながります。

キャッチングのコツは「下から上に」です。

投手が投げた球や野手からの返球を受ける際のポイントは、下から上に捕りにいくこと。
 
地面と体の間に極力隙間を作らずに、体もミットも常に下から球に向ける意識です。そうすれば、後ろに逸らすことも少なくなります。
 
あとは、球を怖がらないこと。怖がって逃げ腰になると、防具を着けていない部分に当たってケガにつながるので、球から目を切らずに、正面で球を止めることを心がけてください。
 
捕手にとって一番重要なのは安心感です。どんな場面でも元気よく大きな声で仲間に指示を出しましょう。

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