川崎選手は06年、第一回WBCの決勝で右手を負傷します。

20試合の欠場後、戦線復帰を果たしますがスランプに陥ってしまうのです。
 
(このコンテンツは雑誌「週刊文春」2017年4/13号(Amazon・PR)134ページを参考にしています)

久瑠あさ美さんのメンタルトレーニング 映像で感性を取り戻す

その時川崎選手は、メンタルトレーナーの久瑠あさ美さんに精神面のトレーニングを依頼します。
 
当時の様子を久瑠さんはこのように回想されています。

川崎選手とトレーニングを始めた当初は「バッティングの感覚がずれている」と悩んでいました。
 
バットを一旦置いてもらい、チーターやロナウジーニョ選手の映像を観て感性を取り戻すイメトレを行いました。
 
潜在意識に「打てない自分」を刷り込まず、「打てる自分」を演じるためのメンタルトレーニングです。

バッター

メンタルトレーニングはバッティング感覚の回復に貢献しただけではありません。
 
川崎選手が”傷心”からの立ち直りもサポートしています。

彼とは”一夜にして前に向く”練習を徹底的にやりました。
 
憧れのイチロー選手を追いかけてマリナーズに行ったのに、半年後にヤンキースへ移籍してしまった時でさえ、一報直後の「コメントは無しにしてください」から、翌日には「イチローさんが覚悟を決めたことなので応援したい」と語ることができたのです。

川崎選手は久瑠氏を深く信頼しており、久瑠氏の著書「一流の勝負力」の帯に
 
「僕の原動力となっている久瑠先生とのメントレの一部を、この本で公開します!」
 
とメッセージを寄せています。

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