巨人軍の上原投手は、07年は抑えでの登板が多くなっています。
 
それに対して、ヤクルトスワローズの首脳陣は「上原投手の抑え転向大歓迎」と言っています。つまり、抑えの上原投手は攻略しやすいと見ているわけです。

その理由は二つあります。

理由その1 球種が絞りやすいから

ストッパーでの上原投手は、フォークボールが多くなります。これはボールをバットに当てられることを過度に嫌がっているからだとヤクルト首脳陣は見ています。
 
さらにはそのフォーク自体も見切りやすいのです。

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先発での上原投手は、速さや曲がる方向などを変えた数種類のフォークを投げ分けていました。しかしストッパーになってからは速いフォークばかりなのです。
 
遅いフォークは投げてこないため、打者は緩急に惑わされなくなりました。
 
打者は速球か、速いフォークのいずれかにヤマを張っていればいいのです。

理由その2 手を抜くクセが抜けていない

上原投手は打者によって「手を抜く」クセがあります。
 
例えばラミレス選手が相手の時には初球からフォークボールもあるのですが、打者が若手だと初球にど真ん中のストレートを投げたりします。
 
実際、上原投手の復帰初戦になった07年4月30日の試合では度会選手・飯原選手がそれぞれ二塁打を放ち、1点を取っています。
 
ヤクルト戦で上原投手が出てくる場面になったら、配球や球種など、どのような対決になるか見ものではないでしょうか。

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