以前東京スポーツ新聞に連載されていた川口和久さんのコラムに、山本浩二さんと衣笠さんのエピソードが紹介されていました。

広島に入団したばかりの川口さんがキャッチボールをしていたら、山本さんと衣笠さんがやってきて、「カーブと真っすぐを投げてみろ」と言ってきました。

川口さんのクセを数球で見抜く 山本浩二さん 衣笠祥雄さん

すると・・・。
 
川口さんのピッチングを数球見た後、山本さんと衣笠さんの二人は、
 
「真っすぐ」「カーブ」「次もカーブ」
 
と、川口さんが投げる前から、次の球種をズバズバ的中させました。二人はすでに川口さんの投球のクセを見抜いていたのです。
 
特に山本浩二さんはピッチャーのクセを盗むのが上手く、試合中はネクストバッターズサークルでも全くと言えるほど素振りをしませんでした。
 
片膝をついた姿勢でマウンド上の投手をじっと観察し、相手のクセをじっくり見極めていました。
 
ルーキーだった川口投手のクセを盗むことなど造作もなかったのです。
 
お二人に指摘された後、川口さんは必死で自分のフォームを研究・改善しました。

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