前ページに続き、角田光代さんのベアフットランニング体験談を紹介します。
いよいよ本格的に走る動作に入ります。
腿を上げるのではなく足を上げる 後ろに蹴り上げない
実際に動作をやってみて下さい。
次は、足をまっすぐ上げる感覚を学ぶ。腿をあげるのではなく、あくまで、足を上げる。足裏が、地面にたいして垂直に、すっと押し上げられる感じ。
吉野先生がしゃがんで、足の裏を手で押さえ、ぽーんと上に押し上げてくれて、なんとなくその感覚がつかめる。腿を上げるよりも、軽々と上がる。
このへんから、「難しさ」が出てきてます。実際にやってみて、感覚をつかむ必要がありそうです。
足を後ろに蹴り上げないことも、この走法には重要だと習う。
2人で前後に並び、後ろの人が前の人の肩に両手を置き、電車ごっこの要領でいっしょに走ると、このコツはつかみやすくなる。
足を蹴り上げると、後ろの人を蹴ってしまうからだ。
今まで学んだ感覚を思い出し、重心を移しながら、膝のバネを使って、足をまっすぐ引き上げて走る。
ここまでのポイントを個別にやってみると、何となくでもできるかもしれません。
ベアフット ランニング ステップ バイ ステップ(Amazon・レビューあり)
連続した動作になるとさらに難易度アップ できているかの目安は
いざ連続した動作でできるかというと、それはまた別の話のようです。
前に倒れるように、バネを使ってふわりふわりと(かかとからではなく)着地しながら、足を持ち上げて走る。
これ、連動させるとまったくできない。やっているつもりになっても、ついいつもの、かかとから着地し、地面を蹴り上げる走り方をしてしまう。
いつものランニングシューズでの走り方と、ベアフットの走り方はまるきり違うのだ。
ちゃんと実践できているかどうかの目安もあります。
ちゃんとベアフット走法ができているかどうか、自分でわかるためには、音に注意するといい、とのことである。
吉野先生が走る音に耳を澄ませると、たしかに、ものすごい静か。私が走ってみると、ばたばたばたと音がする。
もっとふわっふわっと、足を引き上げて着地して足を引き上げ、とくりかえしていれば、音は自然にちいさくなるそうだ。
実際にやってみる場合は、意識してみて下さい。
次のページに続きます。
なんでわざわざ中年体育
このコンテンツは雑誌 Sports Graphic Number Do Early Summer 2013 太らない生活2013(Amazon) 117~119ページを参考にしました。