落合博満さんが著書「決断=実行」で、選手やチームを客観視する方法と、その重要性を解説されています。

なぜ客観視する必要があるのでしょうか?.

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決断=実行
決断=実行
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落合さんは「客観視してわかることが采配に影響する」としています。

同書の73~75ページから一部を抜粋して紹介します。

選手・チームに加え監督自身も客観視する 勝つ采配の助けに

春季キャンプで戦力を整えますが、勝てるチームを作るにはさらに改善・強化が必要です。

春季キャンプを終える時には、仕事の80%を完了させていると書いたが、それは戦力を整えるという段階での話だ。ペナントレースが始まれば、相手のある戦いを続けていくことになる。

いくら監督自身が満足するチームを作ったとしても、対戦相手がそれ以上のチームを作ってきたら、肝心な”勝つ”という目標を達成することはできない。

それでも開幕した途端に白旗を上げるわけにはいかないのだから、そのシーズンを通してチームをどう指揮し、勝利に導くかということを考え抜く。

勝てるチームを作るということは、チームを作るだけではなく、勝利という成果に導かなければならないのだから、監督としての本当の仕事はここから始まるという見方もできる。

勝てるチームを作るために欠かせないことがあります。

その際に必要なのが、選手やチームを客観視できる目である。

(中略)

近くにいるからこそ気づかない、近ければ近いほど気づきにくい。そういう面が自分の子供にさえあるように、監督にとっての選手も、毎日のように接しているからこそ気づかない面を持っている。

そして、それが選手起用をする際に重要なポイントだったりする。 

客観視するため、落合さんはこのようなやり方を勧めています。

そうした理由から、選手を運動会や学芸会のような視線で見てみる機会が必要なのだ。

手っ取り早いのは、バックネット裏に観客席を設けているグラウンドなら、その座席から練習を見る。校庭で練習している高校なら、校舎の3階あたりから見るのもいいだろう。

目的は、距離を置いて選手を観察するということだ。 

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客観視しているのは、チーム関係者だけではありません。

プロの世界でも、昔からファームのグラウンドには、毎日のように練習を観に来るおじさんがいる。

時間がある時に雑談すると、野球経験がない人でも選手について的確な見方をしていたり、チームの人間が気づかないことを指摘されたりすることがある。

監督をしている人なら、多かれ少なかれ、そんなおじさんに出会った経験があるのではないか。そうした利害関係のない人の視点、客観的な見方もチーム作り、特に実戦で采配する時の大きなヒントになるものだ。

選手、チームのコンディションだけでなく、自分自身の状態もわかります。

2~3日、観客席から練習を見ていると、まず自分がどれくらいチームに入り込んでるか、入り過ぎているかが分かってくる

新人ならば大きな期待をかけ、伸び悩んでいる選手には、なんとかきっかけをつかんでほしいと願う。

同じグラウンドに立ち、近い距離で選手と接している自分が、どれだけチームに入り過ぎているのか分かるはずだ。 

野球の監督

監督の”私情”は采配にネガティブな影響を与えかねません。

私の経験で言えば、そうした期待感が、実戦で采配する際には邪魔をする。

試合で勝つためには、どれだけ冷静に局面を見極め、その上でどういう手を打つかを決断しなければならないのだから、監督はチームを指揮する能力も研ぎ澄まさなければいけない。

チームの客観視は選手だけでなく監督自身の状態の把握にも効果的です。

それは勝つための采配の強い味方になってくれるのです。

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