東京ヤクルトスワローズの上田剛史外野手が、「プロ野球守備・走塁バイブル」で、守備の際に意識していることを解説されています。

同書の48ページから一部を抜粋して紹介します。

上田剛史選手 外野守備のコツ「止まらない」「常に前へ」

上田選手は外野守備において「止まっている時間をなるべく作らない」よう考えています。

「動」から「動」へ、という動きができるように、という意識を持っています。
 
構えるときに完全に静止した状態から打球を判断するのでは少し遅れるし、勢いもつきません。
 
僕は打者が打った瞬間、どちらかの足を宙に浮かしてすぐ動作に入れるように工夫しています。

意識していることをもうひとつ。

それから、「常に前へ」という気持ちも大切です。
 
守備だけど”攻める”という気持ちも忘れずに。
 
内野と外野の間に落ちるようなつまった当たりでアウトを一つ取れれば投手は助かるし気持ちもラクになる。
 
ラッキーな安打からの失点が一番嫌な形ですからね。

「前へ」を意識するために必要な技術があります。
 
その技術を磨くために練習で心がけているのは…。

そして「前へ」と思えるためには、後ろの打球に強くなること。
 
後方への飛球処理が苦手だと自然と後ろに守りたくなり、ヒットゾーンが増えてしまう。
 
逆に得意と思えれば前に守れるようになるので、それだけ有利です。
 
練習では自分の守備位置より5~6メートル前に守って、後方への打球処理を多くこなしています。

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