このページでは、送りバントの必要性について紹介します。雑誌「週刊ポスト」の記事から、岡田彰布氏(バント不要派)と広岡達朗氏(バント必要派)の意見です。
 
前のページは右利きの選手 右打席と左打席 どちらが有利か

最初のページは投手は「投げ込み」するべきかです。
 
このシリーズは、このコンテンツが最後です。(以下敬称略)

(PR:Amazon)週刊ポスト2013年9/27号164~165ページを参考にしました)

送りバント「不要」岡田氏「バントするのはバカ」

岡田 基本的には選手にバントはさせず、打たせるね。理由は現役時代の経験。守っている時に、無死一塁で相手がバントしてくれるほど楽なものはない。アウトカウントが増えるからね。これは相手も同じだから、相手が嫌がる場面でなければ、バントする必要はないんや。
 
ただ闇雲に打たせるんやないで。基本的には流れを変えたくないから打たせるわけで、ライト方向を狙わせたり、ヒッエンドランのサインを出したりする。まァ、赤星憲広(元阪神)のように併殺になりづらい選手が打席に立てば、好きに打たせることもあるけどな。

バッター

あと3番、4番にはバントを命じたことはない。そのためにクリーンアップに置いとるんやからね。これも現役時代の話やけど、オレはバントのサインを出されてムッとしたことがあるのよ。日本一になった85年の巨人戦や。腹が立って故意にバントでファウルにしたら、次はヒットエンドランのサインに変わって本塁打を打った。こういう経験も采配に影響しているのかもしれんね。
 
もちろん例外はあるよ。野球は1点の積み重ねやから、クリーンアップに勝負強い選手がおればランナーをバントで送るかもしれん。あるいは9回裏に先頭打者が同点のランナーとして出塁したら、さすがに送りバントのサインを出すと思う。ただ、基本的には強攻させるかな。

送りバント「必要」広岡氏「バントしないのはバカ」

広岡 そりゃあバントを1つもやらずに、ヒットをポンポン打ってうまくいけば、それに越したことはない。
 
ただ、監督は与えられた人材で野球をするしかない。相手投手との能力と比較してバントが「堅い」ならば、打たせてはいけません。
 
確かに送りバントは相手に1死を与えることになるが、その代わりにランナーをスコアリングポジションに進めることで、相手にプレッシャーを与えられる。

バントする打者

その意味では、私はクリーンアップのバントも「あり」だと思いますよ。たとえ4番打者の打席であっても、まずスコアリングポジションに送ることが最優先される。優秀な投手は連打しづらいですからね。
 
ただしそういう場面では、選手を呼んで「とにかくランナーを進めろ」と声をかけることです。選手にはプライドがありますから、こうした配慮が必要なんです。
 
バントというのは、「必要」と判断された時にやるもの。だからその時に備えて、普段からバントの練習をやらせておかなくてはならない。たまにバントを好き嫌いで論じる者がいますが、そんなのは二流のバカですよ。


週刊ポストの記事は以上です。
 
選手の個性や調子、相手投手との相性なども考えると、いずれも簡単に結論を出すのは難しいようです。

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