内野手はほとんどの場合「腰を落とす」「体勢を低く」と指導されます。
 
とはいえ、「とにかく腰を落とす」「低ければ低いほどよい」というわけではありません。
 
「プロ野球守備・走塁バイブル」で、ジャイアンツの寺内崇幸内野手が体勢について解説されています。
 
寺内選手の考えのポイントを以下にまとめます。

(このコンテンツは「プロ野球守備・走塁バイブル(Amazon・PR)」39ページを参考にしています)

寺内崇幸内野手 体勢・目線についての考えと上達への近道

寺内選手も、「内野手はできる範囲で体勢を低くしないといけない」という考えですが、それにも限度があります。低すぎると足が使えず、走れなくなるのは自明のことです。
 
「低く」を強調して指導されることが多いですが、身長が高ければ低すぎるのはキツいですし、捕球の際の最適な目線も人それぞれで違います。
 
「教えられたことが、自分に合っているのかどうかと一度考えなくてはいけない」のです。

キモになるのは、低く、かつ速く動けて、目線を変えずに動ける体勢です。
 
寺内選手は「手でボールを転がしてもらったりノックを受けることで、こうした理想の体勢を見つけるのが守備上達の近道」としています。
 
ちなみに寺内選手は、「正面に入れ」という指導に対しても、自分の感覚を大切にするよう強調しています。
 
正面に入り過ぎると遠近感がとらえにくいケースもあるわけで、このへんは自分の感覚でベストな位置を見つける必要があるのです。
 
寺内選手の考えをまとめると、
 
自分のことは自分でしか分からない部分が絶対にあるので、そこで自分なりの感覚を身につけることが必要
 
ということになりそうです。

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