スキー界の”レジェンド”、葛西紀明選手は、2014年11月29日、フィンランドで開かれたノルディックスキーW杯のジャンプ男子で優勝しました。
 
これは自身のもつW杯最年長記録を塗り替える、42歳5ヶ月での快挙でした。
 
(このコンテンツは雑誌 週刊新潮 2014年 12/11号129ページを参考にしています)

この記録は、身長177cm、59.3kg、体脂肪率5%という驚異の肉体により生み出されています。
 
ちなみにこの身長であれば、一般には70kgが適正体重です。
 
スキージャンプでは体重が軽いほど飛びやすい、というのはわかりやすいのですが、とにかくやせれば記録が延びる、では選手の健康を損ないかねません。
 
そこで、現在スキーの国際ルールでは、BMIの数値によってスキー板の長さを決めています。
 
数値が小さくなるほど板が短くなる(ジャンプ時に浮力を得られないので不利になる)のです。葛西選手の体重は、その規定ギリギリであり、日頃から管理が欠かせません。
 
独身時代は絶食して減量していましたが、2014年2月に結婚してからは、奥さんの怜奈さんが作る野菜スープを利用しています。
 
葛西選手は曜日単位で食事を管理していて、週末の試合に出場したら、

・試合後の日曜・月曜はお腹いっぱい食べる
・火曜から朝食に炭水化物
・昼と夜は野菜スープだけ

 
というメニューです。
空腹を感じたら、コーヒーを飲んで紛らわします。