陸上の末續慎吾選手や、フィギュアスケートの高橋大輔選手、荒川静香選手などトップアスリートの栄養指導をした石川三知さんは、「食べて勝つ食事」10ヶ条を提唱しています。

この10ヶ条では、アスリートが勝つために、食事において意識するべきポイントが挙げられています。
 
その10ヶ条を紹介します。

食べて勝つ食事10ヶ条

10ヶ条の内容は以下のとおりです。

  1. いろいろな食材を組み合わせて食べる
  2. できるだけ新鮮なものを食べる
  3. 口に入れる食べ物を少しだけ意識してみる
  4. いろいろな食材から五感で情報をキャッチする
  5. 他の生き物の命をいただくことに感謝して食べる
  6. カラダの欲する声を聞く
  7. 既製品の食品は自分流のお直しをして食べる
  8. 常に自分のカラダをケアして、ていねいに扱う
  9. 同じものを食べ続けない
  10. 毎日、三食きちんと食べる


 
いずれも自分の意識次第で実践でき、金銭的負担もそれほど大きくないでしょう。
 
7項目目の「既製品の食品は自分流のお直しをして食べる」については考え方のコツを紹介します。




既製品の食品に自分に必要な栄養(食材)をプラスする

アスリートは、目的にあったオーダーメイドの食事をいつもとれれば理想的ですが、現実には出来合いの総菜を食べることもあります。
 
そんな時は必要な栄養素を加えて自分流にアレンジする、というのが7項目目の意図するところです。
 

 
例えば、筋力アップを考えているアスリートであれば、既製品の食品に
 
たんぱく質 ビタミンB群 カルシウム ビタミンC
 
を含んでいる食材をプラスして「お直し」するわけです。
 
スタミナを上げたいなら、
 
炭水化物 ビタミンB群 マグネシウム クエン酸
 
をプラスすれば、既製の総菜であっても自分の理想の食品に近づきます。
 

 
食品の「お直し」を実行するためには、「自分の体がいま必要としている栄養素は何か」を把握しておく必要があります。
 
・筋肉の状態
・疲れ具合
・本番までの日数
 
によっても食事の内容は変わってきます。自分の状態と必要な栄養に対して、日頃から意識を高めておきましょう。