「スキーは夏に上達し、冬に上達する」という話を聞いたことはないでしょうか?

スポーツが上達するには、オフシーズン(≒休息期間)が必要なことを表した言葉です。


これはサーフィンに限りませんが、運動学習の考え方では、運動技術は休息中に脳に定着すると言われています。
 

 
いいパフォーマンスができたら、それを「自分のもの」にするために休息は必須なのです。
 
JPSAのオフィシャルドクターで、多くのサーファーを診察している稲田邦匡医師によると、

1時間半くらい、筋肉が疲労しすぎない程度でサーフィンをしたら、一回海から上がって、イメージトレーニングをするのがいいと思います。
 
夏でも水温は人間の体温よりも低いため、体温は下がります。筋肉は冷えると固くなって動きにくくなるので、ビーチで休憩しつつ、ストレッチなどを取り入れて、筋肉疲労を回復させましょう。
 
次のライディングで関節が動きにくくなるというのも防げると思います。
 

良いイメージを定着させると同時に、休息によりフィジカルを回復させケガも防ぐわけです。
 
一旦海に入ると、練習したいあまりに入りっぱなしになりがちですが、技術向上とケガ予防の二つの意味で適度な休憩は必要と言えるでしょう。
 
このコンテンツはSURFIN’ LIFE (サーフィンライフ) 2015年08月号(Amazon)59ページを参考にしました。