前のページ・ジャンプフェイントからの続きです。
雑誌「ハンドボール」2015年1月号の特集記事から、酒巻清治・元日本代表監督のフェイント解説を紹介します。
このページでは、オーバーフェイントについてまとめます。
オーバーフェイントのコツ DFの力を利用する・腕の使い方
回旋フェイントあるいはスイングフェイントととも呼ばれるように、腕を振り回しながらDFをかわすフェイントです。
ただ利き腕を大きくまわすのではなく、コンタクトしようとしてくるDFの力を利用します。
オーバーフェイントのポイントは以下の三つです。
・DFとずれながらボールをもらう
・DFの対応に応じて仕掛け、DFの力を利用する
・大きく回す利き腕ではなく、逆の腕の使い方が大切
まずはセオリーどおり、DFとずれた位置でボールをもらいます。
ここでDFが前に詰めてきて、両手で捕まえに来た時が、オーバーフェイントを仕掛ける絶好のタイミングです。
OFが右利きの場合、DFが出してきた右腕を左腕で払いのけ、DFの裏側に体を入れていきます。
左腕で払いのけるとき、反対の(ボールを持っている)右腕を高く振り上げます。
この動きでわかるように、DFの腕を払う利き腕と逆の腕がポイントになります。その結果として利き腕が高く上がり、スイングするような動作になるのです。
利き腕だけを回そうとしてもうまくいきません。
DFの裏に入り込んだら、状況やスペースに応じてドリブルも利用して抜き去ります。
DFの対応に関わらず、オーバーフェイントをやみくもに仕掛けるとチャージングをとられるおそれもあるので、相手の勢いを利用する感覚を覚えましょう。
次のページに続きます。
このコンテンツは雑誌Handball (ハンドボール) 2015年 01月号(Amazon)69~71ページを参考にしました。