日本を代表するアタッカー、原口元気選手は卓越したドリブル技術の持ち主です。
このテクニックは小さい頃の(一部ユニークな)練習法により培われました。
このコンテンツでは、「サッカースターになる!」50~51ページを参考に、原口選手がどのようにテクニックを磨いていったのかを紹介します。
同書によると、原点は小学校時代にあるようです。
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小学生で技術とメンタルを磨く
サッカー好きだったお父さんの影響で、原口選手は2歳ごろからすでにボールを蹴っていました。
「遊び道具はボール」という感じで、幼稚園ですでにサッカーチームに所属しました。
小学校でも当然サッカーを続け、入団したのは地元の強豪チーム、江南南サッカー少年団。この江南南を原口選手は自身の原点としています。
練習は1対1などのドリブルの練習がすごく多かったですね。そこで基礎の基礎を学びました。
ボールにたくさん触る練習が多かったですし、ドリブルもリフティングもそこで覚えましたね。
名門だけに練習は厳しく、高いレベルを要求されました。
リフティングがどのくらいできたか記憶にありませんが、ボールを落とさずにグラウンドを一往復できないと、本格的な練習が始まらないんですよ。
大人のサイズのピッチ幅だったと思いますが、かなり長い距離だったので、集中してやらないとできないんです。
できないと練習に参加させてもらえないから、みんな必死になってやっていました。
「やりとげないと練習できない」というプレッシャーを受けながらリフティングを続けなければいけません。
小学生の時点で、強いメンタルと高い技術を養う練習が習慣になっていたのです。
自宅でも練習 愛犬を相手に!ダブルタッチ上達
これだけハイレベルな練習であっても、原口選手は満足できませんでした。
さらに技術を高めるべく、自宅での自主練習も実践していたのです。
練習場だけじゃなくて、家の中のリビングでもやっていました(笑)。
ランドセルとか、家の中にあるものをいくつも置いて、くねくねとドリブルしていました。
自主練の中でもユニークなのは、自宅で飼っていた犬を相手にしたボールキープ練習です。
犬はいつまでもボールに食らいついてくるので、取られないようにキープしたり、かわしたりしていました。
犬の動きってめちゃくちゃ速いから、小学生の低学年や中学生のころはすぐに取られていました。
でも高学年になると、自分のボールの扱い方がうまくなって、なかなか取られなくなりました。
対戦相手としては、犬はなかなかの強敵です。走っても逃げきれないのはもちろん、左右の動きにも対応し、ボールを浮かせても飛びつくのはお手のもの。
この1対1の対決を楽しみながら繰り返すことで原口選手は様々なボールテクニックと判断力に磨きをかけていきます。
特に上達したのは、両足のインサイドで連続してタッチして横にかわす「ダブルタッチ」です。
小学生のころはダブルタッチがすごく得意でした。
小学生のときは、相手がガーッと突っ込んできてくれたので、パッパーンとダブルタッチでかわしていましたね。
それがすごく楽しくて、そればかりやっていました。
ハイレベルなチーム練習と独自の自主練習は原口選手を大幅にレベルアップさせます。
小学生ですでに全国に知られるテクニックを持つ選手となったのです。