ボールを捕って投げる動作はソフトボールの守備の基本ですが、慣れてくると雑になりがちです。
三科監督は、姿勢や握りといったフォームの基本を思い出すために、二人組のキャッチボールの重要性を強調しています。
その具体的な練習法を紹介します。
(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)の62~65ページを参考にしています)
キャッチボールには、送球と捕球の基本となる動作が全て含まれています。基本ができれば試合でも良いプレーにつながります。
肩を温めるだけでなく、ひとつひとつの動作を丁寧に行い、実戦に備えましょう。
キャッチボールの基本姿勢
キャッチボールは10~20mほどの距離をあけて行います。肩を強くするなど目的に応じて距離の長くするなどの工夫をしましょう。
送球する選手は「投げるよ」、捕球する選手は「ここへ」といった声を出して意志疎通を図りましょう。
どこに投げてほしいのか、どんなボールを投げるのか、キャッチボールの練習で声を出しておけば、試合でのランダウンプレーやカットプレーにも活かされます。
送球の基本姿勢
送球では投げる方向に対して両肩が平行になるように構えます。
胸をはって両ひじと肩を同じ方向に出すようにして、体の軸を回転させて投げます。
捕球の基本姿勢
捕球の際にはグラブを胸の前で広げて、送球する選手から見えるように示します。
送球が逸れても素早く反応できるように両足のかかとを上げて、膝は柔らかく曲げておきます。
守備練習に近いキャッチボール
試合では、じっとしたまま、ゆっくり送球することはありません。
基本を身につけるためのキャッチボールはゆっくりした動作がメインですが、基本を身につけたら
・変則的な送球
・素早い送球に慣れるためのクイックスロー
のキャッチボールにも挑戦しましょう。
送球側は相手に
・ワンバウンド(高さや速さ、バウンドさせる位置を変える)
・ゴロやフライ
といった変化のある、実戦に近いボール投げます。
捕球側はそのボールをステップしながら捕り、その流れで素早く送球するキャッチボールを普段から実践しておきましょう。
送球をあせるあまりボールを落としたり、持ち替えに手間取ってしまっては意味がありません。まずはしっかり捕球することを心がけます。
右投げの場合、左足を前に出したタイミングで捕球し、右足にステップしている間に素早く持ち替えます。そして左足を前に出しながら送球します。
グラブを利き手のほうへ引くように捕球すると持ち替えがスムーズになります。
PR:ソフトボール守備の極意 三科真澄監修
三科監督のメールサポート付きです。