前田健太投手がメジャーに移籍した後、広島の野村祐輔投手はその穴を埋める活躍を見せました。

本来の実力が投球に反映されるようになったのは、黒田博樹投手が大きな影響を与えていました。

週刊文春2016年8/4号(Amazon・PR)の記事を一部抜粋して紹介します。

踏む位置を三塁側から一塁側へ ツーシーム・シュートの投手は特に有効

野村は今年がプロ5年目だが、期待されながら肩の故障などでここ数年、伸び悩んでいた。
 
そこで昨年は黒田に弟子入りし、ブルペンの投球練習を捕手の真後ろから観察するなど投球術のヒントをもらってきた。

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「大きかったのはマウンドのプレートを踏む位置を、黒田に倣って三塁側から一塁側に変えたことでした」(スポーツ紙デスク)

日本の右投手は外角に角度をつけるため、プレートの三塁側を踏むことが多いのですが、ツーシーム主体のメジャーでは右打者の内角を広く使うために一塁側を使う投手が多いのです。
 
黒田投手もツーシームを有効に使うため、メジャー移籍後に一塁側に変えています。

これを見てシュートを使う野村も、今年から一塁側に踏み位置を変えた。
 
すると困ったときにシュートでゴロを取れるようになり、気持ちに余裕が生まれ、それが好成績につながっているようなんです。(同前)

ちなみに、黒田投手の影響を受けたのは野村投手だけではありません。
 
次の登板への準備の仕方や、日頃の生活など広島投手陣全体の意識が黒田投手の影響で大きく変わっています。

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