ヤンキースの松井秀喜選手は06年の9月、左手首の骨折から復帰しました。
復帰後の打撃フォームは骨折前から少し変化しています。
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スタンスや重心の変化 最短距離でボールをとらえる
変化した点は以下のとおりです。
・スタンスが肩幅より広くなった
・両膝をより深く曲げる
・体重のほとんどは軸足である左足にかける
・尻を後方に少し突き出す
松井選手本人は「どうすれば最短距離でボールがとらえられるかを考えた結果、この打ち方に行き着いた」と語っています。
野球解説者の小林繁氏はこの構えについて次のように解説しています。
ひざを折って左足に体重をかけているので下半身が安定している。
これまでのようにステップしてボールをとらえるのではなく、軸足回転だけでスイングできるようになった。
頭が上下動しなくなり、球筋をより正確に見極められるようになった。
バットも楕円軌道から円軌道になり、最短距離でバットが出るようになったのでインパクトでの遠心力が強くなり飛距離も伸びた。
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土井正三氏によると、松井選手のこの構えは張本勲氏に似ているそうです。
左手をこねなくなったことでゴロが少なくなり、ボールが上がるようになった。
それに上体ではなく、下半身の回転を利用して打つことで広角に打球が飛んでいる。
張本選手も体重移動をしない独特のガニ股打法で左方向にもヒットや本塁打を量産しました。
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