前ページで、理想のストリームラインのチェックポイントを挙げました。
 
このページでは、ストリームラインに必要なフィジカルを作るエクササイズを紹介します。


 
前ページ同様、Tarzan 2015年5/28号 No.672(Amazon)108~109ページの記事を参考にしています。
 
このエクササイズでは、太腿と体幹部を動かします。

太腿ストレッチ

床に座り片方の膝を曲げ、足の甲を床につけたまま体を少し後ろに倒す。このとき曲げた脚の踵が尻の横に来るようにする。
 
曲げた側の大腿四頭筋が伸ばされる。左右とも15秒キープ×2セット。

胸椎のストレッチ

両脚を広げて座り、片方の膝を内側に曲げる。膝を曲げた側の腕を上げて上体を側屈させると胸郭のストレッチになる。
 
側屈時に尻が浮かないように注意。左右とも15秒キープ×2セット。

ドローイン

床に仰向けになり両膝を立てる。ヘソを背中にくっつけるイメージでゆっくり下腹部を凹ませて腹圧を高める。
 
15秒キープしたら元に戻す。このとき呼吸は浅く行うのがコツ。2セット。

うつ伏せドローイン

うつ伏せになり肘を90度に曲げ、腹圧を高める。
 
次に肩甲骨を内側に引き寄せて両腕を浮かせ、そのまま両腕を前に伸ばす。
 
最後は肘を再び90度に曲げて最初の位置に戻る。10回×2セット。

バランスボール胸椎エクササイズ

膝を床につき、腹をバランスボールに乗せて腹圧を高める。
 
肘を曲げて腕を左右に広げ、肩甲骨を引き寄せる。
 
肩甲骨を寄せたまま腕をまっすぐ伸ばし、元の位置に戻る。10回×2セット。
 
胸郭が広げられるようになり、肺の下まで空気が入ると、ストリームラインを作った時に身体がきれいに浮くようになります。
 

 
ドローインなどで体幹の筋肉を鍛えると、体を一直線に保ちやすくなります。
 
記録向上にはストロークやキックに使う筋力強化だけでなく、理想的な水中姿勢をキープする筋力等の強化も必要と言えそうです。

ストリームライン改善プログラム
水の抵抗を減らすストリームラインを作るコツ、バランスボールを使った体幹トレーニング、陸上でも行えるストリームライン改善法などが解説されています。