このコンテンツでは、東京国際大学女子ソフトボール部・三科真澄監督のバッティング強化トレーニング法を紹介しています。
 
ここでは、タイヤ、土嚢、メディシンボールを使ったトレーニング法を紹介します。
 
実践して、打撃力アップにつなげて下さい。

(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)の38~40ページを参考にしています)

タイヤ叩きトレーニングでリストを強く利かせる

傷がついたり曲がったりして試合では使用できないバットを用意します。
 
タイヤを縦に積み上げ、スイングしてそのタイヤを叩きます。
 
叩く位置が自分のミートポイントになるようにスタンスをとります。
 
バットがタイヤに当たる瞬間に、グッとリストを利かせるのがポイントです。バットを押し込むことでボールに強い反発力を与えられるので遠くへ飛ばせるようになります。
 
この練習では手首のケガを予防するため、グローブを着用します。
 
50回を2セット、15分間で行います。
 

土のう袋を叩いてグリップを利かせる

上と同じように、試合で使えないバットを用意します。
 
砂の詰まった土のう袋の前にしゃがんで、バットを頭の上から振り下ろします。
 
土のうを叩く瞬間にワキをグッと締めてリストを利かせるのがポイントです。
 
しゃがんだときに背筋が曲がったり、腰が落ちないように注意します。
 
かかとを上げてもふらつかないように、体幹を締めてバランスをとります。
 
バットを縦に振って叩く練習ですが、これによりスイング時にワキを締める感覚をつかむことができます。
 
20回を3セット、15分で行いましょう。
 

メディシンボールを使ったトレーニング

3kgのメディシンボールを両手で持ち、バットを構えるほうの肩の上に持ち上げる。

スイングする時の要領で、体を軸回転させつつ、ボールを斜め下へ一気にたたきつける。
 
バッティングでは頭から足までの軸を回転させてバットを振ります。
 
この軸が斜めになったり、ふらつくと強いスイングはできなくなります。
 
重いメディシンボールを持って軸回転するトレーニングにより、バッティングの軸を安定させましょう。
 
回転する際は、腹筋と背筋を引き締めて、一気にすべてのパワーをボールに集中させるつもりで投げます。体の芯である体幹の使い方が鍵になります。


 
ソフトボール打撃・走塁の極意
北京オリンピック金メダリスト、東京国際大学女子ソフトボール部監督 三科真澄監修
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