このコンテンツではサーファーの腰痛と対策、筋肉痛、ストレッチについてまとめています。

フィジカル面のコンディション維持の参考にしてみて下さい。
 

 
(雑誌「SURFIN’ LIFE(サーフィンライフ) 2015年08月号」(Amazon)56ページを参考にしています)

サーファーの腰痛 原因と対策

腰痛を抱えているサーファーは少なくありません。
 
サーフィンで腰が痛くなる原因は、
 
・パドル姿勢の頸椎および腰椎の過緊張 
・テイクオフ時のうつ伏せからのひねり動作による腰部全体への負担 
・海水や身体に当たる風による体温低下・腰の冷え

 
などがあります。
 

 
腰痛を防ぐには、
 
・腰への負担が軽い、反りすぎないパドル姿勢の習得
・陸上での腸腰筋をはじめとする下半身の強化
・腰周辺のストレッチ

 
などを心がけましょう。




サーフィンで披露する筋肉 初心者と上級者の違い

サーフィンは上達するほど、局所的な疲労から全身疲労へと変化していきます。これは全身をバランスよく使えている証拠でもあります。
 
また、パドリングしている時間よりもライディング時間のほうが長くなるので、太股前側の大腿四頭筋と裏側の大腿二頭筋(ハムストリングス)の疲労が大きくなってきます。
 

 
対して初心者はパドリングに必要な広背筋や肩甲骨が効率よく使えないため力の入った動作となり、腕から肩にかけて局所疲労が強くなります。
 
パドル姿勢保持やテイクオフ動作の時に使う脊柱起立筋も疲労します。
 
肩が疲れると肩関節の可動域が制限され、肩甲骨周辺の筋力が少しずつ低下し、筋肉のアンバランスによって肩に違和感が生じることもあります。
 
これを防ぐには肩周りの動きを良くし、肩甲骨周辺のインナーマッスルトレーニングが効果的です。




サーファー向けのストレッチ

海中でもできる簡単なストレッチを紹介します。
 
1 疲れてきて腕が上がらなくなったら、肩甲骨のストレッチが効果的です。レールを持って肩甲骨を広げる外転ストレッチを行いましょう 
 

 
2 両手を背中側に回して肩甲骨を寄せる内転ストレッチも効果的です。ボードの上で波待ちをしている時にも実践できます。
 
3 パドル姿勢で足首を持つ腸腰筋のストレッチは、テイクオフ時の足出しをスムーズにする効果があります。バランスを取るのが難しいですが、チャレンジしてみましょう。
 
インナーマッスルの腸腰筋が疲れると、足が前に出にくくなり、テイクオフがワンテンポ遅れるリスクが高まります。
 
4 ボードの上に両足を乗せ、”股割り”のようにストレッチ 足裏を合わせる必要はなく、前後互い違いにおいてOKです。3と同じ効果があります。