応じ技・すり上げ技の打ち方で紹介したように、香田八段は応じ技を大変重視されています。
 
段位が上がるほど、応じ技の重要性が増してくるのです。
 
このコンテンツでは、応じ技の返し技の打ち方やコツ、ポイントをまとめます。
 
香田郡秀 教士八段の「「心・技・体を強くする! 剣道 練習メニュー200」(Amazon)」から、返し技の打ち方・ポイントをまとめます。

(このコンテンツは同書の134ページを参考にしています。本では画像つきで解説されています)

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返し技のポイント

返し技は、相手の技を竹刀で受け、素早く手を返して打突します。
 
受ける、返す、打つといった三つの動作を、なめらかに一連の動作で出せるように練習しましょう。
 
返し技全般でおさえるべきポイントは以下のとおりです。
 
・表鎬を使って、なるべく前で応じる
・素早く身体をさばくと同時に手を返す
・相手が体勢を立て直す前に打突する

面返し面の打ち方

手の返しを意識し、相手の技を受けて面を打つまでが一拍子になるようにします。
 
そのためには、相手の打突を竹刀の深い部分で受けないのがコツです。(これは返し技全般にいえます)
 
相手の打突はなるべく竹刀の前方で受けるようにし、余裕をもって手を返せる距離を保つよう意識しましょう。
 
・相手の面を表鎬で応じる
・身体を左にさばきながら手を返す
・相手が体勢を立て直す前に面を打つ

 
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面返し胴の打ち方

面返し胴では前腕の返しを意識します。相手の技を受けてから胴を打つまでが一拍子になるようにします。
 
通常の胴技は身体の右斜め前にさばいて打つことが多いですが、面返し胴では間合いをはかりつつ、なるべく自分の前で前腕を返して右胴を打ちます。
 
・遠間で構え合う
・相手の面を表鎬ですり上げるように受ける
・身体を右にさばきながら前腕を返す
・できるだけ正面で右胴を打つ

 

小手返し面の打ち方

剣先が大きな弧を描くように手を返し、一連の動作で相手を打ちます。
 
小手返し面は、剣先を下げ気味にして開いて相手の技に応じます。右こぶしを外側にひねるイメージで剣先を開くのがコツです。
 
これにより相手の技を素早く受けることができます。
 
・遠間で構え合う
・身体を左にさばきながら剣先を下げ気味にして表鎬で応じる
・剣先が大きな弧を描くように手を返す
・相手が体勢を直すまえに面を打つ

 
香田八段の教材DVD「剣道上達革命」では、返し技やすり上げ技といった応じ技を決めるための稽古法も実演・解説されています。